ローマ字入力

ローマ字入力に ついて

日本語 入力 システムの しくみ


日本語 入力 システムの しくみ

ローマ字入力は ローマ字を 入力 して それを かな文字や 漢字に 変換 する 方式では ありません。ローマ字入力は ふりがなを 入力 するのに ローマ字を つかっている だけです。日本語を 入力 する やりかたには いろいろ ありますが,ローマ字入力でも かな入力でも,まず ふりがなを 入力 して 必要なら 漢字に 変換 する しくみに なっています手書き入力や 音声入力は この しくみが ちがいます。


かな入力は ふりがなを 入力 するのに そのまま かな文字の キーを おす 方式です。もっとも わかりやすく,すばやく 入力 できます。ローマ字入力は ふりがなを 入力 するのに ローマ字を つかう 方式です。キーを おす 回数は ふえますが,キーの 配列を おぼえやすい 利点が ありますキーを おす 回数が ふえると いっても,かな入力の 2倍に なる ような ことは ありません。拗音・撥音・促音は みじかく 入力 する 方法が あるからです。例:「きゃ」は KILYA の かわりに KYA で 入力 できます;「んだ」は NNDA の かわりに NDA で 入力 できます;「った」は LTUTA の かわりに TTA で 入力 できます。。フリック入力は スマート フォンなどで 操作 しやすい ように 工夫 された 方式ですさらに 予測変換(予測入力)の 機能が あると 便利です。ただし,はじめに おもいうかべていた ことばと ちがう 変換候補を えらんで しまうと,自分らしい ことばづかいや 文体を うしなって しまう 可能性が あります。クラウド候補を つかう 設定に していると,気づかない うちに かんがえが 影響を うけて しまう あやうさも あります。予測変換には たよりすぎない ように して ください。


したがって,日本語入力の スキルを 身に つけたい 人は,すくなくとも 日本語を ひらがなで 書ける だけの 能力を あらかじめ もっていないと いけません。つまり,ひらがなと 現代仮名遣いを しっていなければ なりません漢字を しらない 人でも かな文字文は つくれます。漢字を しっていたら 漢字かな交じり文も つくれます。。日本語で 会話が できる けれども 読み書きは できないという 外国人や ちいさい こどもは 予備知識が たりません。ローマ字入力を やりたい 場合は それに くわえて ローマ字の 知識も 必要です。

なぜ ローマ字入力?

ローマ字入力の 利点は おぼえやすい ことです。かな入力を やろうと おもったら かな文字の キー配列と ABC の キー配列の 両方を おばえなければ なりませんが,ローマ字入力なら ABC の キー配列を おばえる だけで いいからです。いくつも ある 入力方式の 中から ローマ字入力を えらぶ ほぼ 唯一の 理由が これです。

ただし,この 利点は ローマ字を しっている 人 だけの ものです。ローマ字を しらない 人は ローマ字の 勉強から はじめなければ ならず,ローマ字入力に 利点は ありません。したがって,ローマ字を しらない 人が ローマ字入力を えらんでは いけません。ローマ字入力の ために ローマ字を 勉強 するというのは つじつまが あわない とんちんかんです。

ローマ字入力の 欠点は タイピングが おそく なる ことです。ローマ字入力を どんなに 練習 しても,かな入力や かな入力から 派生 した 入力方式を きわめた 人には かないません。

ですから,タイピングの はやさを もとめる 人も ローマ字入力を えらんでは いけません。タイピングが はやく なる ように こつこつ 練習 している 人も いますが,本当に はやく なりたかったら ローマ字入力を やめる べきです。

もっと おぼえやすく

こまかい ことを いうと,ローマ字入力にも やや おぼえにくい 部分が あります。設計に まずい ところが おおく,キーの おしかたに 規則性が ないからです。そのため,「うぃ」「とぅ」「つぇ」などを 入力 する やりかたは しらない 人も いる ようです。また,「あっ」「いっぬ」「うっん」の ような 特殊な つづりは かんたんに 入力 する ことが できません。

もし ローマ字テーブルを カスタマイズ できれば,この 欠点は カバー でき,ローマ字入力は もっと おぼえやすく もっと つかいやすく なります。この サイトが すすめる ローマ字テーブル(参考)が ありますので,参考に してください。

訓令式? ヘボン式?

ローマ字入力で 複数の やりかたが できる ときは どの やりかたで 入力 しても かまいません。おしやすい キーを つかえば よく,人に よって やりかたが ちがっていても かまいません。

ときどき,ローマ字入力では 訓令式ヘボン式の どちらが いいかという 話題を みかけますが,これは まったく 意味が ない 議論です。初心者が おぼえやすい やりかたの 話を しているのなら,「ローマ字表」が 規則的な 日本式が いいに きまっています。すばやく 入力 できる やりかたの 話を しているのなら,ローマ字入力より かな入力が いいに きまっています。議論 するまでも ありません。

実際は どうかと いうと,「し」を 訓令式S,I で,「じ」を ヘボン式J,I で,「ぢ」を 日本式D,I で,「フィ」を 標準式の F,I で,「ヴィ」を 99式V,I で,そして「ティ」を どの 方式でも ない T,H,I で 入力 している 人が おおいでしょう。

学校の ローマ字,パソコンの ローマ字

学校の ローマ字と パソコンの ローマ字

ここでは,学校の「国語」や「英語」で ならう ローマ字を《学校のローマ字》と よび,ローマ字入力の ローマ字を《パソコンのローマ字》と よぶ ことに します。

《学校のローマ字》は 明治時代から つかわれていますが,《パソコンのローマ字》は ワープロ(専用機)が 開発 されてから できた ものです。そのため,《パソコンのローマ字》が 最新式の ローマ字で,《学校のローマ字》は 時代おくれの ふるくさい ローマ字だと かんがえている 人も いる ようですが,そうでは ありません。《パソコンのローマ字》は《学校のローマ字》を あたらしい 技術に 応用 した もので あって,《学校のローマ字》の 改良バージョンでは ありません。

《学校のローマ字》には 訓令式ヘボン式などの 方式が あり,書きかたに きまりが あります。それに たいして,《パソコンのローマ字》は メーカーが 独自に つくった もので,標準的な キーの おしかたは きまっている ものの,公式の ルールは ありません以前は ローマ字入力の キーの おしかたを さだめた JIS規格が あったのですが,廃止 されて いまは もう ありません。

つまり,これらの ローマ字は まったく ちがう ものです。《学校のローマ字》の つづりかたと《パソコンのローマ字》の キーの おしかたは ちがいます。

《学》《パ》
空気kûkikuuki
ケーキkêkike-ki
後期kôkikouki
鼻血hanazihanadi
onnaonnna

音声 そのままか ふりがなを とおすか

《学校のローマ字》は ことばの 音声を そのまま ラテン文字ABC...)に 変換 します。それに たいして,《パソコンのローマ字》は ことばの 音声を ふりがなに 変換 した ものを ラテン文字の キーで 入力 します。

たとえば,「空気」「ケーキ」は つぎの ように なります。



「空気」「ケーキ」

このように,《学校のローマ字》と《パソコンのローマ字》には,変換の むきが 反対という ちがいも ありますが,音声を そのまま 変換 するか ふりがなを とおして 変換 するかという ちがいが あります。《学校のローマ字》と《パソコンのローマ字》が ちがっている もっとも おおきな 理由は これです。ほかにも いくつかの 理由から ちがっている ところが あります。


ここから 下では《学校のローマ字》と《パソコンのローマ字》の ちがいを もう すこし くわしく みていきます。

何が ちがう? なぜ ちがう?

現代仮名遣い

音声を そのまま 変換 した 場合と ふりがなを とおして 変換 した 場合が なぜ ちがうのかと いうと,音声と ふりがなの 対応に ずれが あるからです。ふりがなは ことばの 音声を そのとおりに 書きません。ふりがなには 読んでいる とおりに 書かない ところ,書いてある とおりに 読まない ところが あります。

《学》 watasi wa(私は)
《パ》 watasi ha(私は)
《学》 hanazi(鼻血)
《パ》 hanadi(鼻血)
《学》 kûki(空気)
《パ》 kuuki(空気)
《学》 ôsama(王様)
《パ》 ousama(王様)

これは 現代仮名遣いの ルールが そう なっているからです。

撥音

撥音の あとに a, i, u, e, o, y, n が つづく とき。

《学》 kin'en(禁煙)
《パ》 kinnen(禁煙)
《学》 sin'ya(深夜)
《パ》 sinnya(深夜)
《学》 onna(女)
《パ》 onnna(女)

この ちがいが できる 理由は ローマ字入力の 設計ミスです。「ん」を nn で 入力 できる ように したのが 失敗でした。そうでは なく,「ん」を n' で 入力 できる ように して,nn を 促音と 解釈 しない ように する べきでした。

n' は キーが おしにくいので,これでは つかいにくいでしょうが,別の おしやすい キーでも いい ように すれば つかいやすく なります。例:nln; など。「ん」専用の キーを つくれば もっと つかいやすく なります。

発音 できない 表記

《パソコンのローマ字》では 小書きの 文字(「っ」「ゃ」「ぁ」など)や 長音の 記号「ー」を それ だけで 入力 する ことが できます。これに よって,実際には 発音 できない つづりを 入力 する ことも できます。《学校のローマ字》は 音声を 書く ものですから,存在 しない 音声を 書く ことは できません。

《学》 〔書けない〕(アッー)
《パ》 altu-, axtsu-(アッー)

特殊音

《パソコンのローマ字》は 外来語などで もちいられる 特殊音(〈ティ〉〈ファ〉〈チェ〉など)を 入力 する ことが できます。《学校のローマ字》では 特殊音を 書く 方法に 公式の ルールが なく,書きかたが きまっていません。

《学》 〔きまりが ない公式の ルールが ない だけで,実際には いろいろな 書きかたが おこなわれています。たとえば,hwan と 書く 方法などが あります。〕(ファン)
《パ》 fan(ファン)

ことなる 方式を まぜる

《学校のローマ字》は 訓令式ヘボン式を まぜて つかう ことが できません。《パソコンのローマ字》には そんな きまりも なく,キーボードを 操作 しやすい やりかたで 入力 できます。

《学》 zyosi, joshi(女子)
《パ》 zyosi, joshi, josi, zyoshi(女子)

独自の つづり

《パソコンのローマ字》には 独自の つづり(キーの おしかた)が あります。

《学》 otya, ocha(お茶)
《パ》 otya, ocha, ocya(お茶)

「ワープロ式」

書きかた

ローマ字と ローマ字入力を 混同 している 人が おおい せいで,特徴的な まちがいかたの ローマ字が ひろまっています。つぎの ような 書きかたです。

× watasi ha(私は)
× hanadi(鼻血)
× kuuki(空気)
× ousama(王様)
× bo-ru(ボール)
× onnna(女)

この 書きかたは「ワープロ式」と よばれています。ローマ字としては 完全な まちがいです。正しい ローマ字を しっている 人でも ローマ字入力に なれていると つい やって しまいがちな まちがいですから,気を つけて ください。

利点

「ワープロ式」は 長音符号つき文字を つかいませんから,キーボードで 入力 する ときに とても 便利です。かんがえように よっては,これを 利点と みなす ことも できます。

また,「ワープロ式」は 本質的に 現代仮名遣いと おなじ 書きかたですから,日本語の はなし手が みれば,実用レベルでは ほぼ まちがいなく 読む ことが できます。ローマ字としては 完全に まちがいですが,そこそこの 実用性が ある わけです。この 意味で,「ワープロ式」は「英語式」より はるかに ましと いえます。

そこで,この 書きかたを すすんで つかっていこうという かんがえも あります。それが 99式です。これは 訓令式を 基本と しながらも,一部で「ワープロ式」と おなじ かんがえかた(ふりがな方式)を とりいれています。そのため,99式は ローマ字入力に なれている 人にとって わかりやすく やさしい 方式です。

okaasan(お母さん)【99式
otousan(お父さん)【99式

欠点

「ワープロ式」を 読む ことが できるのは 現代仮名遣いを しっている 人 だけです。しかし,現代仮名遣いは たやすく おぼえられる ルールでは ありません現代仮名遣いを 理屈で おぼえた 人は いない はずです。たとえば,「氷」「公理」の 実際の 発音は どちらも〈コーリ〉なのに,どうして これらを「こおり」「こうり」と 書くのか,理屈で 説明 できる 人は すくないでしょう。つまり,理屈 では なく,暗記に ちかい やりかたで おぼえたのです。これは たいへん 効率の わるい 学習方法ですが,そう するしか ありませんでした。なぜなら,現代仮名遣いの ルールは 歴史的仮名遣いの ルールに 依存 している ところが あるからです。現代仮名遣いを 理屈で おぼえようと すれば,歴史的仮名遣いの 知識が いります。けれども,歴史的仮名遣いは 現代仮名遣いより むつかしいので,小学生には 歯が たちません。。したがって,「ワープロ式」を だれに とっても やさしい ローマ字と かんがえるのは あやまりです。

それに,現代仮名遣いは 歴史的仮名遣いの なごりを とどめていて,不合理な ところが あります。ローマ字には 日本語を 合理的に 書くという 目的が ありますから,ローマ字が 現代仮名遣いに よりかかった 書きかたでは いけません。この 理由から,「ワープロ式」は 日本語を 記述 するのに ふさわしい ローマ字と いえません。

言語学者が 日本語を 研究 する ときや こどもが「国語」で 文法や 古文などを 勉強を する とき,訓令式日本式は とても 役に たちます。しかし,「ワープロ式」は 役に たちません。外国人に 日本語を おしえる 日本語教育でも 発音や 文法を 解説 するのに 訓令式日本式が 便利な 道具に なります。しかし,「ワープロ式」で それを するには すこし 無理が あります実際には これが おこなわれている ことも ある ようです。日本語を おしえる ときは つぎの 段階を ふむのが いいでしょう:(1) 日本語の 音韻(音素)を 反映 した つづりかたの 訓令式 または 日本式の ローマ字で 発音と かんたんな 文法・単語を おしえます。これで かんたんな 会話・メール・チャットが できる ように なります;(2) かな文字と 現代仮名遣いの ルールを おしえます。これで かな文字文が 書けて,こどもむけの 絵本を 読める ように なります;(3) 漢字と おくりがなの ルールを おしえます。これで 漢字かな交じり文が 書けて,辞書を ひきながら なんでも 読める ように なります;(4) 日本語入力の 操作を おしえます。学習者は すでに ふりがなと ローマ字を しっているので すきな 入力方式を えらぶ ことが できます。

ローマ字テーブル(参考)

いまの ローマ字入力は,ローマ字テーブルの 設計が まずい せいで,やや おぼえにくく つかいにくい ところが あります。ローマ字テーブルを 変更 すれば この 欠点は カバー できます。ローマ字テーブルを カスタマイズ する 人の ために,この サイトの アイデアを しめしておきます。参考に して ください。

特徴は つぎの とおり。

基本
AIUEO
KAKIKUKEKO
SASISUSESO
TATITUTETO
NANINUNENO
HA
 
HI
 
HU
FU*
HE
 
HO
 
MAMIMUMEMO
いぇ
YAYIYUYEYO
RARIRURERO
WAWIWUWEWO
GAGIGUGEGO
ZA
 
ZI
JI*
ZU
 
ZE
 
ZO
 
DADIDUDEDO
BABIBUBEBO
PAPIPUPEPO
VU*
イ段+「ゃ」「ぃ」「ゅ」「ぇ」「ょ」 (-Y-)
いゃいぃいゅいぇいょ
XYAXYIXYUXYEXYO
きゃきぃきゅきぇきょ
KYAKYIKYUKYEKYO
しゃしぃしゅしぇしょ
SYASYISYUSYESYO
ちゃちぃちゅちぇちょ
TYATYITYUTYETYO
にゃにぃにゅにぇにょ
NYANYINYUNYENYO
ひゃひぃひゅひぇひょ
HYAHYIHYUHYEHYO
みゃみぃみゅみぇみょ
MYAMYIMYUMYEMYO
りゃりぃりゅりぇりょ
RYARYIRYURYERYO
ぎゃぎぃぎゅぎぇぎょ
GYAGYIGYUGYEGYO
じゃじぃじゅじぇじょ
ZYA
JA*
ZYI
 
ZYU
JU*
ZYE
JE*
ZYO
JO*
ぢゃぢぃぢゅぢぇぢょ
DYADYIDYUDYEDYO
びゃびぃびゅびぇびょ
BYABYIBYUBYEBYO
ぴゃぴぃぴゅぴぇぴょ
PYAPYIPYUPYEPYO
ウ段+「ぁ」「ぃ」「ぅ」「ぇ」「ぉ」 (-W-)
うぁうぃうぅうぇうぉ
XWAXWIXWUXWEXWO
くぁくぃくぅくぇくぉ
KWAKWIKWUKWEKWO
すぁすぃすぅすぇすぉ
SWASWISWUSWESWO
つぁつぃつぅつぇつぉ
TWATWITWUTWETWO
ぬぁぬぃぬぅぬぇぬぉ
NWANWINWUNWENWO
ふぁふぃふぅふぇふぉ
HWA
FA*
HWI
FI*
HWU
 
HWE
FE*
HWO
FO*
むぁむぃむぅむぇむぉ
MWAMWIMWUMWEMWO
るぁるぃるぅるぇるぉ
RWARWIRWURWERWO
ぐぁぐぃぐぅぐぇぐぉ
GWAGWIGWUGWEGWO
ずぁずぃずぅずぇずぉ
ZWAZWIZWUZWEZWO
づぁづぃづぅづぇづぉ
DWADWIDWUDWEDWO
ぶぁぶぃぶぅぶぇぶぉ
BWABWIBWUBWEBWO
ぷぁぷぃぷぅぷぇぷぉ
PWAPWIPWUPWEPWO
ヴぁヴぃヴぅヴぇヴぉ
VWA
VA*
VWI
VI*
VWU
 
VWE
VE*
VWO
VO*
エ段+「ゃ」「ぃ」「ゅ」「ぇ」「ょ」 (-J-)
てゃてぃてゅてぇてょ
TJA
 
TJI
T'I
TJU
 
TJE
 
TJO
 
でゃでぃでゅでぇでょ
DJA
 
DJI
D'I
DJU
 
DJE
 
DJO
 
オ段+「ぁ」「ぃ」「ぅ」「ぇ」「ぉ」 (-V-)
とぁとぃとぅとぇとぉ
TVA
 
TVI
 
TVU
T'U
TVE
 
TVO
 
どぁどぃどぅどぇどぉ
DVA
 
DVI
 
DVU
D'U
DVE
 
DVO
 
ウ段+「ゃ」「ゅ」「ょ」 (-WY-)
ふゃふゅふょ
HWYA
FYA*
HWYU
FYU*
HWYO
FYO*
ぶゃぶゅぶょ
BWYABWYUBWYO
ヴゃヴゅヴょ
VWYA
VYA*
VWYU
VYU*
VWYO
VYO*
小書きの 文字と 記号 (X-)
XAXIXUXEXO
XTUXJA**XJU**XJO**XVA**
゛ ***゜ ***
XKAXKEXBXPXD
特殊拍(撥音・促音・長音)
N,NN,N'L****Q****-C****

* F, J, V の 系列は のこしてあります。

** すこし かわっているので,気を つけて ください「ゃ」「ゅ」「ょ」を だしたい ときに うっかり XYA, XYU, XYO と キーを おして しまっても,「いゃ」「いゅ」「いょ」に なって とりあえず「ゃ」「ゅ」「ょ」が でてきます。しかし,「ゎ」を だしたい ときに XWA と キーを おして しまうと,「うぁ」に なって「ゎ」が でてきません。

*** 濁点と 半濁点を むりやり つける ときに つかいます。

**** LQCは 単独で「ん」「っ」「-」を 入力 する キーです。つぎの ように つかいます。

Google日本語入力用の 設定ファイルが あります。ご自由に おつかい ください。

ふたつの ローマ字を 統一 する

方向性

《学校の ローマ字》と《パソコンのローマ字》が ちがっていると,実用上の 不便や 教育上の むだが あり,何も いい ことは ありません。統一 できれば いいのですが,できるでしょうか。


ひとつの 道は かなづかいの 改革です。現代仮名遣いは 歴史的仮名遣いの かんがえかたを あらためて,つづりを 発音に あわせる 表音化を すすめた ものですが,その 表音化は まだ 不完全で,つづりと 発音の あいだに ずれが あります。この 表音化を もっと すすめれば,ふたつの ローマ字は 自動的に ちかづいていきます。

具体的には「おはよう」「こんにちは」を「おはよー」「こんにちわ」に かえていく 方向です。この 書きかたは 明治時代から 主張 されてきた もので,規範に とらわれない わかい 世代には うけいれられています。

しかし,一部の 人は この 書きかたに すさまじい 反発を しめします。そうで なくても,習慣を あらためる 提案には つめたい 態度を とる 人が おおい ものです。かなづかいの 改革が ひろい 共感を えるのは むつかしく,前むきな 議論が おこなわれる ことも なさそうに おもわれます。


もう ひとつの 道は《学校のローマ字》と《パソコンのローマ字》の うち 一方の ルールを あらためて あわせる アプローチです。音声 そのままの 変換か ふりがなを とおす 変換か,どちらかに 統一 して しまおうという ことです。

第1案

第1案は ふりがなを とおす 変換に 統一 します。ローマ字の 原則は 日本語の 音声を できるだけ そのとおりに ラテン文字で 書く ことですから,第1案は この 原則を かえて しまおうという,わりきった かんがえです99式は これに ちかいと かんがえる ことも できます。

ふりがなローマ字
私はわたしはwatasi ha
鼻血はなぢhanadi
空気くうきkuuki
王様おうさまousama

しかし,この やりかたは 現代仮名遣いの 欠点を そのまま ひきついで しまいます。たとえば,kousi を〈コーシ〉と 読むか〈コウシ〉と 読むかで まよい,〈トーリ〉を toori と 書くか touri と 書くかで なやみますkousi は「講師」の 意味なら〈コーシ〉,「子牛」の 意味なら〈コウシ〉と 読みます。どちらの 意味かを かんがえて 読みかたを かえなければ なりません。〈トーリ〉は「通り」の 意味なら toori,「党利」の 意味なら touri と 書きます。どちらの 意味かを かんがえて 書きかたを かえなければ なりません。もし 文脈から 意味が わからなかったら,読めなかったり 書けなかったり します。固有名詞の 場合は 文脈も ヒントに なりませんから,お手あげに なる 場合が あります。

この 欠点は すくいようが なく,第1案を とる ことは できません。

第2案

第2案は 音声 そのままの 変換に 統一 します。

音声ローマ字
私はワタシワwatasi wa
鼻血ハナジhanazi
空気クーキkûki
王様オーサマôsama

この 場合は ローマ字入力の キーの おしかたが かわります。たとえば,「空気」は kûki,「ケーキ」は kêki,「後期」は kôki という ふうに キーを おして 入力 します。これは 感覚的にも 自然では ないでしょうかこの 方式の 欠点は かな入力と ローマ字入力で おなじ 変換辞書が つかえない ことです。いまの ローマ字入力は,まず kuuki を「くうき」に 変換 して,それから「くうき」を「空気」に 変換 するという 2段がまえに なっています。これなら かな入力と ローマ字入力で おなじ 変換辞書が つかえるからです。この 欠点は 技術的に 解決 できる はずです。

â, î, û などの 長音符号つき文字は 直接 入力 できる キーが ありませんから,代用表記を つかいます。

かなづかいの 表音化

もし 第2案が 実現 して ローマ字入力が 改革 されたら,日本語の 表記システムに よい 影響を あたえるでしょう。「おはよー」「こんにちわ」と 書く ことへの 違和感が うすれて,かなづかいの 表音化が すすむからです。

現在 つかわれている かなづかいには 不合理な ところが あり,おぼえるのも つかうのも かんたんでは ありません。「氷」「公理」「小売り」の 発音は〈コーリ〉〈コーリ〉〈コウリ〉ですが,ふりがなは「こおり」「こうり」「こうり」です。なぜ こんな おかしな ことに なるのかを 理屈で 説明 できる 人は すくないでしょう。かなづかいが 表音化 していけば,これらの ふりがなは「こーり」「こーり」「こうり」に なります。これなら こどもでも すぐに おぼえられます。

日本語の 表記システムが やさしく なれば,日本語が おぼえやすく つかいやすく なって,日本の 産業や 文化が 発展 します。日本語の 書きことばが むつかしすぎて こまっている 人も 情報や 知識を えられる ように なり,世の中が より 民主的に なります。外国人が 日本語を まなびやすく なり,日本と 外国の 関係が よく なります。

したがって,かなづかいを 実際の 発音に ちかづける 表音化は 意識的に すすめていかなければ ならない 言語政策です。実際,外国では それが おこなわれています。たとえば,2009年に ポルトガル語の 正書法が 改定 された とき,黙字(もくじ:発音 しない 文字)を 削除 する おもいきった 変更が おこなわれました。日本の 政府に それを もとめても むだですが,ローマ字入力の 改革に よって それが 自然に すすんでいく のぞみが あります。

棒引き仮名遣い」も お読み ください。

【読みもの】 かな漢字変換

ワープロを つかえば 漢字かな交じり文を 書く ことが できます。タイプライターの 時代には かな文字文や ローマ字文しか 書けませんでした。機械で 漢字が つかえる ように なり,便利に なった ように おもえますが,本当に そうでしょうか。

じつは,かならずしも そうとは いえません。機械で 文章を 書く とき,漢字かな交じり文より かな文字文や ローマ字文の ほうが 便利な ところが あるからです。それは「かな漢字変換」を しなくて いい ことです。


かな漢字変換

漢字かな交じり文を 入力 するには「かな漢字変換」を しなければ なりません。これは 画面に 表示 された 変換候補を 目で みて おこないます。タッチ タイピングが できる 人でも 画面は みなければ なりません。手書きの 原稿を ワープロで 清書 する ような 作業では 原稿と 画面とを 交互に みなければ ならず,作業の 能率が いちじるしく おちて しまいます。

ワープロが ひろく ゆきわたって,事務処理の 能率でも 日本は 欧米に おいついたと おもっている 人が いるかも しれませんが,事実は まったく ちがいます。文書を つくる スピードを くらべたら,いまでも 日本は 欧米の 半分くらいだとも いわれていますよく ローマ字入力と かな入力の どちらが いいかが 議論に なります。一般に,まなびやすさでは ローマ字入力が 有利で,入力の はやさでは かな入力が 有利と されています。けれども,「かな漢字変換」を やっている かぎり どんぐりの せいくらべです。日本語を かな文字文や ローマ字文で 書かなければ,欧米に おいつく ことなど できる はずが ありません。

かな文字文や ローマ字文の 入力には「かな漢字変換」の むだが ありません。原稿の 清書なら 原稿 だけ みていれば いい わけです。文章を かんがえながら 書いていく 場合なら,目を とじた まま 作業が できるかも しれません。

ローマ字運動の 父と よばれる 田中館愛橘(たなかだて あいきつ)は 明治から 昭和に かけて 活躍 した 人です。彼の 仕事部屋からは いつも タイプライターを たたく 音が きこえていました。昔は 停電が おおく,突然 部屋が まっくらに なる ことも ありましたが,そんな ときでも タイプライターを たたく 音が とぎれる ことは なかったと いわれています偉人の エピソードです。どこまで 本当の 話か わかりません。